離島極小規模小学校におけるオンライン学習支援の実際 ~内発と自律を目指す放課後学習(単式化)~

日本の離島における教育研究は、地理的隔絶性を逆手に取った「小規模校の強み」と、ICT を活用した「教育格差の解消」という2 つの側面から活発に行われている。集団学習や切磋琢磨する機会の不足、教員配置の制約、若手教員の割合が高くなる傾向などデメリットの部分が取り上げられる。現在、文部科学省の「「次世代の学び」を支えるICT 活用推進事業」を背景に、遠隔授業の研究、小規模校同士や都市部の大規模校とオンラインで結び、リアルタイムの意見交換や習熟度を把握しやすい利点を生かした個々のペースに合わせた指導法(個別最適な学び)の研究が焦点となっている。 本研究は、宗谷管内の離島(礼文島)にある全校児童7名の極小規模小学校で行われた、育英館大学学生によるオンライン学習支援と香深井小学校の校長インタビューを調査対象とした。また、宗谷管内小中学校教員ICT 活用調査の結果を、ICT 活用状況のフレームワークであるSAMR モデルから評価・分析し、離島教育の課題と今後の可能性、新学習指導要領に向けた宗谷管内のICT 活用の進展につながる方策を報告する。